2002年に日韓共催で開催されたワールドカップ以来、日本でのサッカー人気は高まり続けています。近年ではJリーグも盛り上がりを見せており、イニエスタ選手をはじめとする世界的に有名な選手もプレーする魅力的なリーグに成長してきています。
華やかに見えるサッカー界ですが、3部リーグであるJ3はプロ選手ではありますが、年俸面で決して華やかではない現実があるようです。
本記事では、J3のサッカー選手の年俸事情に関して、情報をまとめていきます。
J3とは?
J3とは、J3リーグと呼ばれる日本プロサッカーリーグの3部リーグです。上位カテゴリにはJ1とJ2があり、J3リーグは2014年に創設された比較的新しいカテゴリのリーグです。発足時は、日本アマチュアサッカーリーグ最高峰であるJFLと同じ扱いで、「プロとアマチュアの間」のようなイメージが正しいかったかと思います。ただ、世間のイメージ、またはJ3とJFLの間で昇格・降格を行うことでも分かる通り、アマチュアからプロへの登竜門のような存在として創設以来発展をしてきており、夢を追いかける選手たちがプレーする魅力的なリーグです。
J3の年俸規定とは?
先ほどご紹介した通り、アマチュアからプロへの登竜門のような存在であるJ3リーグですが、実態としてはほとんどアマチュアに近いと言えるでしょう。その理由は、ほとんどの選手がプロ契約ではないアマチュア選手で、アマチュアリーグの選手と変わらない収入だからです。副業をしてやっと生活できている選手がほとんどのようです。
J3リーグは、「プロ契約選手を3人以上保有する」という規定になっており、言い換えれば数人以外の選手はプロ契約ではなくて良いということです。プロ契約にも「A契約」「B契約」「C契約」の3種類あり、A契約以外は年俸下限もありません。よって、J3リーグでプレーする選手のほとんどは、A契約の下限である「460万円」の壁には程遠い年俸であることが分かります。
J3の年俸・平均年俸は?
ざっくり200〜300万円程度であるようです。
J3の選手には年俸上限も下限も存在していないので、選手によって年俸のばらつきがあります。また、公式には発表がないので正確な数字は分かりませんが、平均年俸は「200〜300万円程度」であると言われています。
また、サラリーマンとは違って来年も働ける保証はないため、かなり厳しい環境だと言えるでしょう。ただ、活躍すればJ1やJ2からオファーがある可能性があるため、J1やJ2でプレーしたい若手にとって実力を証明する場であり、夢を追いかける選手が集まる魅力的なリーグでもあります。
J3の最高年俸・最低年俸は?
【J3最高年俸】
J3選手の年俸は一切報じられていないため、最高年俸についてのデータはありません。A契約の下限が460万円であることを考えると、おそらく500万円あたりのラインが最低年俸なのではないでしょうか。
【J3最低年俸】
自ら低年俸を志願して年俸120円で契約した安彦考真選手という方がいらっしゃいましたが、これは特例中の特例で、おそらくJ3の最低年俸は、100〜150万円の間なのではないでしょうか。